QuickField 6.0 新着情報
QuickFieldは、2D平面モデルあるいは軸対称2Dモデルによる多様の物理現象を解析するための非常に有効なFEAパッケージとして知られています。その歴史は、過去十数年にも及びますが、QuickField
6.0
バージョンのリリースにおいて、待望の3D解析機能が搭載され、解析能力およびユーザー・インターフェイスも大幅に拡張されました。既存の2D解析機能と操作性を踏襲し、2D/3D解析のユーザー・フレンドリーな特徴も維持されています。
QuickField 6.0
3D解析の導入により、3D電場解析が可能になりました。その3D形状モデルは、QuickFieldプリプロセッサによって作成することができ、また従来バージョン(QuickField4.x/5.x)の2D平面モデルまたは軸対称モデルの拡張によって構築することもできます。基本手順は、平面のスケッチからスタートし、それらの各オブジェクトに3次元の高さレベルを追加することにより、容易に3次元化されます。このアプローチは、3D押し出し法(3D
Extrusion method)と呼ばれます。
QuickField
6.0バージョンでは、電場解析タイプに関する3Dモデルがサポートされます。その他の解析タイプについては、今後のQuickFieldバージョンで追加、拡張される予定です。
QuickField
6.0の主な新しい特徴は次のとおりです。
解析手法
- 導体部分ごとに等方性の電気的誘電率を備えた3D電場解析
- フィールドソースは、電荷あるいは任意のタイプの幾何学形状データ(ボリューム、面、エッジ、頂点)に電荷密度を定義することができます。
- ディリクレとノイマンの境界条件は、面、エッジ、頂点に適用することができます。
プリプロセッサ
- 既存の2D平面電場モデルから、3D電場モデルへの自動変換
- 2Dモデル断面の多層の押し出しによる3D形状モデルの生成
- 1セットの頂点に定義されたメッシュ間隔値によってコントロールされる自動3Dメッシュ生成
- 任意の幾何学データのラベルによる特性と境界条件のリセット
- 3Dビュー・モードは、オブジェクト・モデルの回転、ズーム、移動の操作、高品質なリアルタイム3D構造描画
ポストプロセッサ
- 完全な3Dビュー、あるいは任意断面の物理量のカラーマップ表示
- ローカル値のピッキング表示機能
- X-Y面上のデータテーブル表示、チャート・プロット
- 3Dビューのベクトル・プロット、任意断面の等値線プロット、等値コンター・プロット
- 指定ボリューム以上の積分量などの条件設定
3D静電場解析の参考例題
2芯ケーブル
マイクロストリップ・クロスオーバー
円筒状コンデンサー
可変コンデンサー
櫛型デバイス
ブッシング絶縁体
2ディスク・コンデンサー
QuickField6.0
Examples(開発元サイト) から、それぞれを閲覧、ダウンロードすることができます。 |