QuickField 5.9
新着情報
1.
温度依存の電気伝導係数
QuickField5.9バージョンから、DC
Conduction、AC MagneticおよびTransient
Electromagneticに温度依存の電気伝導係数を考慮することが可能になり、例えば、次のように利用することができます。
-
温度に依存しない電気伝導係数:この場合、その特定媒体の伝導係数は前QuickFieldバージョンと同様の方法で定義します。
-
電気伝導係数が温度に依存する場合、各ブロック中の温度は、座標と時間(非定常問題)の関数(式)として与えられます。
-
電気伝導係数が温度に依存する場合、対応する温度フィールドは、連成熱伝導問題からインポートすることができます。(AC
Magnetic問題)
2.磁性状態のAC
Magnetic解析へのインポート
一般の電気工学材料の磁場特性は非線形であり、その透磁率は磁束密度に依存します。したがって、材料パラメータおよび磁界分布が安定するまでの磁気問題の正確なシミュレーション反復計算を必要とします。
その一般的な方法とし、2つの磁場問題を組み合わせることにより可能です。第1のシミュレーションでは、正確な材料分布を計算し、第2のシミュレーションでは、非線形を考慮した磁場特性を求めます。このアプローチは磁性状態の連成問題技術に基づいたインポート操作として、QuickFieldにインプリメントされています。
非線形の磁性材料の磁性状態をインポートする方法は、QuickField
5.8バージョンにおいて、DC
Magnetic問題の磁性状態のインポート機能として導入されました。
QuickField
5.9では、AC磁場問題へこのアプローチを拡張し、DC磁界解析の結果もインポートすることができます。
AC
Magnetic問題で使用された磁性材料は、線形であると考えられます。しかし、その作用点はマグネティック・サチュレーションのレベルによって変えられます。この場合、ソース電流として、大きなDCと小さなACのコンポーネントの組み合わせによるインダクタンス勾配を推定する場合に有効です。インダクタンス勾配は、磁性状態をインポートした後、通常のAC
Magneticポストプロセッサのインダクタンス積分演算機能を使用して計算されます。 |