QuickField
5.3新着情報
周波数領域におけるフィールド-回路の連成
QuickField5.3の特徴の1つにフィールドと回路の連成機能があります。この機能により、磁界中のソレノイドなどの導体と電気回路コンポーネントを任意に接続することができます。その図表には、レジスタ、キャパシタンス・コンデンサー、誘導子、電圧、電流ソースなどを含めることができます。回路とフィールドの方程式が同時に解析され、そのシミュレーション結果として、それぞれの積分値(回路)および微分値(フィールド)を示します。これらの機能を使用するために、その回路エディタ、ソルバーがフィールド-回路の連成ポストプロセッサとして統合化されます。
新しい回路エディタはキーボードやマウス・クリックなどのインターフェイスによる直感的な操作によって、編集することができます。主な編集操作としては、回路素子の挿入、削除、移動およびパラメータ編集、またグループ化や接続位相データの変更などが可能です。
磁界および電気回路の解析方程式は、直接あるいは対話的な方法で設定することができます。このソルバーは何百万にも上る有限要素と何百もの電気的コンポーネントのような大規模な問題においても、適切なメモリを確保し、高速な解析を実現します。
フィールド回路連成ポストプロセッサでは、標準的なフィールド・ポストプロセッサのすべての機能と連成し、また、回路シミュレーション部分のグラフ表示が可能です。さらに、複雑な回路部品中の所定時間内の中間値あるいは瞬間値の電流や電圧を表示します。
モデル・エディタの拡張
幾何学モデル・エディタの編集機能として、コピー、カット、ペーストなどのコマンド、またマウス・コントロールによるドラッグ・アンド・ドロップ・インターフェイスが拡張されました。この機能により、複数のモデル、あるいは異なる幾何学モデル・ファイルを操作することができます。そのため、より高度なCADシステムで作成されたデータを容易に利用することができるようになりました。いくつかのポピュラーなCADシステムとの互換性をサポートしたことにより、QuickFieldモデル・エディタは既存の幾何学修正および新しいモデル生成の両方に機能性を向上させました。
キャパシタンス・マトリックス計算
より現実的な解析では、電界中の導体が互いに影響し、これを定量的に評価する必要があります。その工学的な方法として、導体のシステムのフィールド分布をキャパシタ・コンデンサーから成る等価な電気回路に転換することによって行われます。
複数電極による静電場問題では、強力なキャパシタンス・マトリックス・マトリックス計算機能が有効です。このツールは自動的に予備的なQuickField問題要素の電極リストを作成します。グラフィック・ユーザー・インターフェイスでは計算値に従って、電極アース、加電、放電などの表示、設定され、対応するQuickField問題が自動的に生成され解析されます。そして、電極システムの相互および自己のキャパシタンスのマトリックスが生成され、等価な電気回路として適切に表示されます。
キャパシタンス・マトリックス・コンポーネントの生成方法は、静電エネルギー計算法に基づきます。
有限要素メッシュ、フィールド値のMatlab、その他のアプリケーションへのエクスポート
モデル・メッシュおよび結果に関するインターフェイス機能として、Garfield(ガス検知シミュレーター)ポストプロセッサとの互換性をサポートし、それはモデル・エディタのメッシュ・エクスポート・コマンドによって実行することができます。インポート・ファイルとしては、シンプルなフォーマットをサポートし、MatLabやその他のアプリケーションと一緒に使用することが可能です。
|