この新しい公式は、フィールド・ソース(電流と電圧)に関する任意の過渡的波形を伴う電磁気装置における非定常/定常解析に用いられます。
渦電流および非線形の材料特性を同時に分析することは、パルス下の包括的なシステム解析を可能にします。そして、突発的なショート、その他の損失、動作中のアンバランスを検証することができます。
計算結果としては、磁界B,H、総電流密度や渦電流密度、励起電圧、磁界エネルギー密度、磁束リンケージ、機械的な力およびトルクなどです。また、任意時間のプロットあるいはフィールド図としてフィールド・パラメータを表示することができます。
非定常電磁場問題は、機械的応力問題や温度分布問題の熱源に関する荷重を提供します。
非定常電磁場問題/非定常熱伝導問題における時間依存のソースおよび境界条件を定義することができます。
非定常電磁場問題のソースおよび渦電流によって生成されたジュール熱は、非定常熱伝導問題のソースとしても使用されます。それぞれのプロセスは同時性を考慮することができます。
コンダクタの電流密度 |
コンダクタの温度 |
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Undo/Redo コマンドが新たにモデル・エディタに搭載されました。それは、要素の追加や削除、コピー、メッシュ生成、ラベルの割り当てなどの幾何学モデルを変更ステップに適用されます。さらに、ActiveField技術を使用した外部プログラムによって実行されたアクションのシーケンスを取り消すことも可能です。
Undo/Redo スタックに保存されたアクション数は、プロダクト規模によって調節することができます。
形状モデルファイル・フォーマットは、大規模モデルをサポートするために変更されました。QuickFieldは、高精度の解析のために、150-200百万にのぼる自由度の問題に対応します。
静電フィールド・ポストプロセッサは、粒子軌道の解析を提供します。チャージ、質量、初速度の設定、あるいは存在する運動エネルギーによる粒子軌道をトレースし、運動パラメータを確認することができます。その軌道はあらかじめ定められた離散角度範囲内に表示されます。
プロット可能な時間関数としては、B/H磁界、渦電流、ソース電流、総電流密度、ジュール損失密度、エネルギー密度などです。
問題解析および解析結果に関係するコマンドは、スクリーンに常に表示され、Problemメニューにグループ化されます。Solve ProblemとAnalyze Resultsのボタンがツールバーに加えられ、また、新しいコマンドのSave All Problem FilesとSend Problem by Mailが加えられました。
複数の問題が同時にオープンされている場合、アクティブな問題が強調表示されます。これにより、メニュー・コマンドが適用される問題を明白に識別することができます。
新しいProblemメニューが追加され、そのProblemメニューには、新たにSolve ProblemとAnalyze Resultsメニュー・コマンドが追加されました。また、Fileメニューには、新たにSave All Problem FilesとSend Problem by Mailメニュー・コマンドが追加されました。 |
ヘルプ・システムは、最新のHTMLヘルプ技術に基づいて書き改められました。その迅速な情報検索機能により、QuickFieldの基本を理解する上で有効です。
ActiveField技術に基づいたQuickField LabelMoverは、解析モデルに関するパラメータの研究用に設計されました。モデル内のオブジェクト選択において、プロパティ、位置、形状が反復的に変化することを考慮する場合、各ステップにおいて変化を伴うパラメータ以外は、再定義の必要はありません。そして、容易に解析結果の最適状態や設定をグラフやテーブルで観察することができます。 LabelMoverのグラフィカル・インターフェイスは、新たなプログラミングを必要としません。 |
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QuickField Data Converterは、ブロック、エッジ、頂点のラベルに関する情報のすべて変換し、QuickFieldの物理的なデータ・ドキュメントとMicrosoft Excelテーブル(「1行当たり1ラベル」方式のエクセル・スプレッド・シート)間の双方向情報交換機能を提供します。また、スプラインやプロパティ定義のための公式もサポートされます。カラム名とラベルフィールドの関係をユーザーによって定義することも可能です。 |
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QuickFieldオブジェクト・モデルは、非定常電磁場問題およびプロパティにまで拡張され、ラベル・プロパティの公式化もサポートされます。
幾何学要素生成機能が改訂され、高度な形状モデルにも対応した安定性が提供されました。
ActiveFieldに関する新しいチュートリアルが紹介されています。この9つのステップは、QuickFieldと対話するVBAプログラムを使用するために必要とされるアクションのシーケンスについて記述します。解析例は、磁気シールド問題です。
MSWordドキュメントによるチュートリアルは、マクロ形式のVBAプログラムおよび詳細な説明を含んでいます。この例題は、QuickFieldの学生版およびプロフェッショナル版の両方と互換性をもちます。